【金型メンテナンス】「最近、製品にバリが増えてきた…」今ある金型を延命させ、製品寿命を保つ「丁寧な付き合い方」

気がつけば増えている「バリ」、後加工の手間に泣いていませんか?
「最初は綺麗に成形できていたのに、最近どうも製品のフチにトゲのような『バリ』が目立つようになってきた……」 「量産を重ねるたびにバリ取りの居残り作業や検品の手間が増えて、現場が疲弊している」
プラスチック成形の現場において、避けて通れないのが金型の「摩耗」とそれに伴うバリの発生です。特に、他社で製作した古い金型を長年使い続けていたり、予算の都合で新しく型を起こすのが難しかったりする場合、「だましだまし使い続けるしかない」と諦めて、余計な後加工コスト(人件費)を払い続けているケースは非常に多く見られます。
しかし、バリの発生は、必ずしも「型の寿命」だけが原因とは限りません。成形メーカーの日頃のメンテナンスの丁寧さによって、今ある金型の寿命をぐっと延ばし、製品の品質を綺麗に保つことは十分に可能です。
なぜ、型が古くなるとバリが出やすくなるのか?
射出成形は、何十トン、何百トンという凄まじい圧力で金型を締めつけ、そこに高温の樹脂を流し込みます。
1. 目に見えない微細な隙間: 何万回、何十万回とプレスを繰り返すうちに、金型の合わせ面(パーティングライン)がミクロ単位で摩耗し、わずかな隙間が生まれます。
2. 樹脂が隙間に流れ込む: そのわずかな隙間に樹脂が入り込んで固まることで、製品のフチに薄い膜(バリ)が残ってしまいます。
これを「古い型だから仕方がない」と放置するか、あるいは「これ以上隙間を広げない、これ以上の摩耗を防ぐ」ために手を尽くすか。ここに、成形メーカーの姿勢の違いが現れます。
弊社が徹底する、型を長く大切に使うための「3つの地道な習慣」
弊社では、お預かりしている金型(他社製・自社製問わず)に対して、最新技術に頼る前段階の「あたりまえの徹底」を何より大切にしています。
1. 量産ごとの「完全清掃」とガス抜き: 樹脂を成形する際、金型内には目に見えない「ガス(樹脂の成分)」が蓄積します。これが型の腐食や摩耗を早める最大の原因です。弊社では、量産終了後に必ず型を分解・清掃し、ガスを完全に除去して保管します。
2. 適切なグリスアップと稼働部のチェック: 金型のスライド構造やピンなどの可動部は、油切れを起こすと一気に摩耗が進みます。職人が毎回、最適な量のグリスを手作業で塗布し、スムーズな動きを維持します。
3. パーティングラインの微細な修正(手打ち): バリが出始めた型に対しては、ただ成形条件(圧力)を変えてごまかすのではなく、熟練の技術者が型の合わせ面をチェックし、必要に応じて地道な擦り合わせ調整や微修正を行うことで、バリの発生を最小限に抑え込みます。
後工程の「名もなき工数」をゼロにするために
金型を新調するには、高額な費用と数ヶ月の納期がかかります。だからこそ、今ある型と「どう丁寧に付き合うか」が、長期的なトータルコストを抑える最大の鍵になります。
製品が届いた後、御社のスタッフ様がカッターやニッパーを持ってバリ取り作業をする……そんな「名もなき工数」を少しでも減らし、届いたそのままで気持ちよく組み立てに回せる製品をお届けすること。それこそが、私たちの果たすべき役割だと考えています。
「古い金型だけど、まだ使いたい」「バリ取りの手間をなんとかしたい」とお悩みの購買・開発担当者様は、ぜひ一度、弊社の丁寧な金型メンテナンス体制についてお気軽にご相談ください。
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