「金型が高い」の原因は、製品図面に隠れている?
「新しい製品の金型見積もりを取ったら、予算を大幅にオーバーしてしまった」
このような時、多くの経営者様は「もっと安く作れる金型屋を探せ」と指示を出されるかもしれません。しかし、実は金型コストの大部分は、金型屋の工賃ではなく、「製品そのものの形状」によって既に決定づけられています。
製品設計の段階で、ほんの数ミリ、あるいはわずかな角度の配慮が欠けているだけで、金型の構造は複雑怪奇になり、製作費もリードタイムも跳ね上がります。
逆に言えば、「金型が作りやすい形状」へのわずかな修正(DfM:Design for Manufacturing)を行うだけで、品質を落とさずにコストを劇的に下げることが可能なのです。
コストを押し上げる「3つのNG形状」と、その解決策
金型製造の現場を知るホワイトギルドが、コスト削減のために注目するポイントを3つご紹介します。
1. 「アンダーカット」の多用
製品を金型から抜く方向に対して邪魔になる凹凸(アンダーカット)があると、金型に「スライド」と呼ばれる複雑な可動機構が必要になります。
- 解決策: 抜き勾配の方向を見直したり、形状を分割したりすることで、スライド機構を無くす、あるいは簡略化できます。これにより、金型費用を数十万円単位で削減できるケースは珍しくありません。
2. 「不均一な肉厚」
製品の厚みがバラバラだと、樹脂が固まる時間に差が出て「ヒケ」や「反り」が発生しやすくなります。これを防ぐために金型に高度な冷却回路や調整が必要になり、コストが増大します。
- 解決策: 均肉化(肉盗み)を徹底し、補強のための「リブ」を最適に配置することで、金型構造をシンプルにし、成形サイクルも短縮できます。
3. 「鋭角な角(Rなし)」
図面上の角が鋭角(ピン角)だと、金型を削る工具が入らず、放電加工という時間のかかる特殊工程が必要になります。
- 解決策: 適切なアール(R)を付けることで、高速なマシニング加工のみで仕上げることが可能になり、工期短縮とコストダウンに直結します。
ホワイトギルドの「フロントローディング」提案
私たちホワイトギルドは、単に言われた通りの図面で金型を作るだけの組織ではありません。
私たちは、全国の腕利き金型設計者と連携し、製品設計の初期段階からプロジェクトに参画することで、御社の開発コストを最適化します。
金型を発注する前に、まずは図面を見せてください。その「一工夫」が、御社の利益率を劇的に変えるかもしれません。